間合いについて
今回は、誰が教えても同じ内容になる間合いの話である。初心者は勘違いしやすいところがあるので注意が必要。
遠間(とおま)
開始線で立ち上がってお互いに構え合い、竹刀の剣先が触れ合わない距離である。
触刃の間(しょくじんのま)
少し近づいてお互いの剣先が触れ合う状態。大きく気合を出すのはここ。ここから、次に言う「一足一刀の間」まで入る入り方がとても重要で、相手の竹刀に触れながらじわじわ近づくか、スッと入って止まるか(「溜める」と言う)、相手が何か反応するところを探りながら近づいていく。
一足一刀の間(いっそくいっとうのま)
互いの剣先が30cmくらい交差する状態。ここから一歩踏み込めば相手を打突できる距離である。
剣道は、いかに自分に有利な状態でこの間に入れるかで勝負がきまる。
・この距離で、気合を出してはいけない。息を吸う瞬間が隙になり狙われる。
・この距離では、気持ちを研ぎ澄ませて集中し、左足にバネをため、右足のつま先をごくわずかに浮かし、お腹を前に張り出していくようにして、いつでも前に出られるようにしておく。
・この距離で、左足を引き付けたり、動かしたりしてはいけない。こんな近くで左足を継いだらその瞬間なにもできずに打たれる。攻め切れなかったらいっそ素早く間を切ってしまい、新たに攻め直すほうがよい。
近間(ちかま)
一足一刀よりさらに近づいた間。打ち合い(乱打戦)の中や、つばぜり合いからの離れ際でこの状態になる。危険な状態なので、慎重に離れるか、もしくは逆にくっつくいてつばぜり合いになってしまう方がよい。
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