構えのコツ④左腰を前に出し、ヘソを相手に正対させる

2022年3月23日

体得のコツ

②で、「左足に体重を思いっきり乗せる」と言ったが、できるだけ左足の真上から体重をかけるようにすると、必要以上に足幅が開かず、腰をまっすぐ前に向けることができる。イメージとしては、ヘソから相手の顔にむかってビームを照射しつづけるようにするとよい。それまで足幅を開いて腰を左に曲げて構えていた人に、腰をまっすぐ前に向けろというと、ものすごく違和感を感じるかもしれないが、最初はクセ付けなので、極端と思えるくらい左腰を前に出してみるくらいがちょうどよい。

こうする必要がある理由
※読みたい人だけ参照

剣道は右手右足を前に出して構えるので、やや右半身(腰はやや左に向く)になるのが自然である、とも言われる。これは私もそう思う。しかし、腰が左に向いていると、胴や小手を打った後に体を右にさばきにくくなる。打った後に右つま先を右前に向けて踏み出しながら腰を右に「切る」必要があるが、それができない。(図1)

右半身に構える強い選手もいるが、胴打ちは苦手のことも多い。彼らは小手と面だけで十分勝ち抜けるのかもしれないが、我々のように体力も稽古量も不足している普通の弱小剣道家は、少しでもチャンスを増やすため、面も小手も胴もいつでも好きな時にバランスよく打てるような構えを目指すべきである。

【図1】

剣道

Posted by 管理人