打った後の振り返り方

2022年4月9日

今まで伝えられてきたありがちな教え方

剣道で打った後は、ほとんどの場合、相手から見た左側(自分から見た右側)に抜けていくことが多い。そして、そして次のようによく言われる。
・振り返るときは、右足を軸にして回る。左足を軸に回ってはならない
正直、早く振り返られればどっちでもいいと思うが、左足軸法を否定する人の説は根拠がないことが多い。以前「左足軸で回るとアキレス腱を切るからダメだ」と子供に教えている人がいたが、そのような事実はない。

ここでの新しい教え方

自分は、左足軸で回った方が格段に早く振り返れると思うので、そちらを説明する。

①相手の左側を通り抜け、「そろそろかな?」と思ってから3歩余計に進む
②左足を右足よりも前に出し、左足で軽く跳びながら空中で左方向に半回転回る(図1の下側)
半回転回ったところで、右足→左足の順番に着地して、右足前のすぐ打ち込める状態に「ピタッ」と止まる(図1の上側)

【図1】

ポイントは、左足で踏み切って空中で回りながら足を踏みかえるということ。
実は、「左足軸回転」とか言っているが、見方を変えると、左足で床を蹴った勢いで空中で右足軸に回っている、と見ることもできる。なので、左足軸だからダメだとか右足軸だからいいだとか言うこと自体、本質的でない、どうでもいいことだと思う。
自分にとって右足軸、左足軸どちらの回り方が合っているかは、懸かり稽古を必死でやってみると自ずと決まってくる。チンタラ振り返っていると打ち遅れるので、どんどん振り返りを早くしていかねばならず、最終的に一番早く打ちかかっていけるやり方が正解なのだと思う。

次回は、少し話を変えて「間合い」について説明する。


剣道

Posted by 管理人